FanGrowth白書の最新分析|録画視聴を伸ばす6つの施策
FanGrowthの視聴ログを分析した白書では、ウェビナー録画の視聴を伸ばすには、見逃し配信の設定や動画の長さ、公開後の告知が鍵になると示されています。録画を集客に活用したい担当者に向け、視聴データから導ける6つの施策と、調査結果を見る際の注意点を紹介します。

FanGrowthの白書は何を調べた?
調査対象は、2026年2月1日から7月31日までにFanGrowthで記録された録画視聴ログです。17,256件の視聴ログと6,429人の視聴者を集計し、オンデマンド配信と見逃し配信の行動を分析しています。オンデマンド配信は録画を独立した企画として公開する形式、見逃し配信はライブ配信などの欠席者に1週間限定の録画リンクを送る形式です。視聴の内訳はオンデマンド配信が64%、見逃し配信が36%で、ライブ配信後の見逃し視聴も録画活用の大きな一部を占めています。
録画は何分まで?長いウェビナーの対策は?
動画の80%以上まで視聴した人の割合は、30分以下から90〜120分までの各区分で46.2〜48.3%でした。一方、120分を超えると32.8%または32.6%に下がっています。この結果から、長時間のカンファレンスなどは、録画をセッション単位で分けて公開する方法が検討できます。長さだけで視聴完了が決まるわけではありませんが、120分を超える場合は区切り方も含めて設計したいところです。
見逃し配信を設定すると視聴者は増える?
見逃し配信を用意した企画では、当日欠席した申込者4,897人のうち1,122人、約23%が後日視聴しました。申込者のうち視聴した人の割合は、当日だけで見ると66%ですが、後日分を含めると74%です。当日参加できない人だけでなく、当日視聴した人の2%も後から録画を見ています。ライブ配信の録画を残すことは、欠席者へのフォローに加え、見直しの機会にもなります。
オンデマンド配信の告知はいつまで続ける?
申込の33.6%は公開前に入った一方、公開後8日以降の申込が全体の4割を占め、公開から30日を過ぎた後にも12.7%がありました。そのため、告知を公開日だけで終えず、少なくとも公開後1か月は続けるのが白書から得られる示唆です。公開後に申し込んだ人は、申込から視聴開始までの中央値が1分で、60%が5分以内に再生を始めました。すぐ視聴できる状態で案内すれば、関心が高いうちに録画へ誘導できます。公開前に申し込んだ人には、公開日を伝えてリマインドを送ることも重要です。
集客メールは何時に送る?視聴時間に傾向はある?
録画視聴は平日に集中し、週末の視聴件数は平日より約70%少ない一方、1回あたりの視聴時間中央値は週末52分、平日42分でした。平日の視聴開始は日中に多く、退勤時間の近くまで高い水準が続くため、案内メールは就業時間内に届く設計が基本になります。特に朝6〜9時に視聴を始めた人の視聴時間中央値は32分で、時間帯別では最長でした。反対に16〜18時は6分のため、夕方に向けてはハイライト版やチャプター分割も選択肢です。
まとめ
・見逃し配信を設定し、欠席者が後日視聴できる機会を残す ・120分を超える録画は、セッションごとの分割を検討する ・公開後も少なくとも1か月は告知を続け、申込後すぐ視聴できる状態にする ・案内メールは平日の就業時間内を基本にし、朝の視聴も促す ・白書の数値はFanGrowth利用企業の集計であり、市場全体の傾向とは限らない
編集者コメント
録画の視聴数を増やす施策は、公開後のメールだけでなく、ライブ配信に見逃し配信を付けるか、動画をどう分割するかという公開前の判断にもあります。ただし、この調査はFanGrowth利用企業の視聴ログを対象としており、自社の結果と比べる際は参考値として扱うのが適切です。
よくある質問
ウェビナー録画は何分までが見られやすい?
白書では、120分までの動画は80%以上視聴した人の割合が約46〜48%でした。120分を超える区分では約33%となっており、長い企画はセッションごとに分ける方法が考えられます。
見逃し配信で欠席者は後から視聴する?
見逃し配信を設定した企画では、当日欠席した申込者の約23%が後日視聴しました。申込者の視聴率は、当日分だけの66%から後日視聴を含めて74%になっています。
オンデマンド配信の告知はいつまで続ける?
白書では、公開から30日を過ぎても申込全体の12.7%が入っていました。少なくとも公開後1か月は告知を続けることが施策として示されています。
白書の数値はウェビナー市場全体の平均?
いいえ。集計対象はFanGrowthの利用企業による視聴ログです。市場全体を代表する数値ではないため、自社の傾向と比較する際は参照値として扱う必要があります。