英国の医療・介護分野で注目、360度毛歯ブラシの販売拡大へ

2026-10-18 05:22:46(最終更新:2026-10-17) グッズ・コラボ

株式会社STI-IRの360度毛歯ブラシが、英国の医療・介護分野であらためて注目を集めているという。同社は英国での販売拡大に加え、英語圏を中心とする海外展開やパッケージ刷新を進める方針だ。

英国の医療・介護分野で注目、360度毛歯ブラシの販売拡大へ

英国で注目を集める背景と販売の歩み

STI-IRによると、英国では口腔用綿棒の使用に関する安全上の懸念が以前から示されてきた。リリースでは、2015年にイングランド保険教育委員会が安全事故に関するデータを公表し、病院や長期介護施設での使用を禁止したと説明している。また、英国の看護関連団体が発行した終末期ケアの口腔ケア資料で、同社の歯ブラシが紹介されたという。こうした背景から、360度に毛が付いた製品が医療・介護の現場でも関心を集めているとしている。なお、同社が英国での販売に用いているブランド名は「oraleave」だ。

英国で販売数が増加、次の目標は一般向け

英国での販売は2015年に始まり、当初は日本メーカーによる珍しい形状の歯ブラシとして展開された。年間販売数は2019年まで約2,000本だったが、2020年以降に伸び、2022年には10万本を上回った。さらに、2023年11月時点では20万本に近づいており、子供向け製品も増加傾向にあるという。2026年度には40万本に届く勢いだと同社は見込む。今後は英国の一般消費者への販売を広げるほか、米国、オーストラリア、中東のGCC地域など、英語圏を中心とした市場への進出を目指す。

全方向のブラシと、リニューアルする小型モデル

製品の特徴は、ブラシ部分の全周に毛を備え、持つ向きや歯に当てる角度を意識しにくい点だ。同社は、独自の特許製法で毛を固定し、ブラシが回転しない構造を実現したとしている。大人用からベビー用までを展開し、毛の本数は一般的な歯ブラシのおよそ15~20倍にあたる1万5,000~2万5,000本以上と説明。第三者機関による試験では、歯垢除去率98.4%という結果が出たとしている。英国向け製品ではパッケージとデザインを一新し、これまで「KIDS」としていた小型ヘッドの区分を「SMALL」に変更する予定だ。子供用に限らず、大人にも使われるコンパクトなモデルとして位置づけを改める。

東大阪で培った製造技術を海外へ

同社の360度毛歯ブラシは2004年に発売され、2022年5月時点で累計販売数が2,500万本を超えた。STI-IRは、機械部品から自社で製造する独自方式を採用し、東大阪で培ったものづくりの技術を製品に生かしていると紹介する。歯ブラシのほか、舌の清掃にも使えることや、塩素消毒に対応する仕様も特徴として挙げている。書籍『1回 3分!ずぼら歯みがき』では、歯科医師の梅田龍弘氏が同製品の研究データなどを紹介したという。英国での認知向上と一般向け販売を並行して進め、海外市場での展開を広げられるかが今後の焦点となりそうだ。

編集者コメント

英国での販売数の伸びに加え、医療・介護分野での紹介を足がかりに一般消費者向けや海外市場へ販路を広げる計画が印象的だ。パッケージ刷新で小型モデルの対象を広げる取り組みも、今後の展開を見守りたい。

よくある質問

英国ではどのブランド名で販売されていますか?

STI-IRのリリースによると、英国では「oraleave」ブランドで販売されています。今後は英国の一般消費者向け販売を拡大する方針です。

英国での販売数はどのように推移していますか?

同社によると、2019年までは年間約2,000本でしたが、2022年には10万本を超えました。2023年11月時点で20万本に迫り、2026年度は40万本に近づく見込みとしています。

英国向け製品のリニューアル内容は?

パッケージとデザインを一新する予定です。また、「KIDS」としていた小型ヘッドモデルの表示を「SMALL」に変え、大人にも使われるコンパクトな製品として展開します。