熱中症警戒アラートは10月まで?秋の発表回数と対策を確認
熱中症警戒アラートの運用は10月まで続きますが、発表が多い時期は夏に集中しています。一方、9月にも熱中症による救急搬送は発生しており、アラートが出ない日も状況に応じた備えが大切です。

10月のアラートは少数。発表は夏に集中
熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)が33以上になると見込まれる際、環境省と気象庁が発表します。環境省の年度別集計では、発表回数は2023年度が延べ1,232回、2024年度が1,722回、2025年度が1,749回と増加しました。2025年は8月が755回、7月が638回だったのに対し、9月は254回、10月は5回です。10月分はいずれも沖縄県で、本土での発表はありませんでした。埼玉県でも2022~2024年の10月に発表はなく、運用が10月まで続くことと、秋に頻繁に発表されることは別といえそうです。
アラートがなくても搬送は起きている
消防庁の資料によると、9月の熱中症による救急搬送は2021年の2,355人から2024年には11,503人となり、2024年は同月の最多を記録しました。2025年も9,766人で、過去2番目の規模です。また、2025年5~9月の搬送者は全国で100,510人にのぼり、調査開始後で最多となりました。このうち中等症以上は約36%で、65歳以上が約57%を占めています。発生場所では住居が約38%と最も多く、屋外だけでなく自宅での暑さにも注意が必要です。厚生労働省の速報では、同じ期間の熱中症による死者は1,521人とされています。
秋の暑さも、指数を見て対策を選ぶ
環境省は、アラートの確認に加えて、エアコンの活用や水分・塩分の補給、周囲への声かけなどを勧めています。高齢の家族がいる場合は、室温を確かめたり、こまめに水分を摂っているか気にかけたりすることも対策の一つです。暑さ指数の予測値や実況は、アラートが出ていない日も環境省の熱中症予防情報サイトで確認できます。指数が28以上31未満は「厳重警戒」、31以上は「危険」とされています。国立環境研究所の2025年の解析では、5~6月や9月は指数24~30を基準とする方が死亡を減らすうえで有効とされました。これは現行の発表基準ではありませんが、警報の有無だけで判断せず、日々の暑さを確かめる意義を示しています。
身につけるアイテムも選択肢に
暑さへの備えには、空調や水分補給のほか、身につけるものを工夫する方法もあります。プレスリリースでは、PCM(潜熱蓄熱材)を使い、28℃前後で快適な温度を保つよう設計されたアイテムを紹介。人向けだけでなく犬向けもあり、散歩や屋外作業などで取り入れられるとしています。日中の気温が上がる日は、外出や作業の予定を立てる前に暑さ指数を確認し、その日の環境に合わせて対策を選びましょう。
編集者コメント
10月のアラートは少なくても、9月の搬送者数を見ると秋の暑さを軽視できません。警報の有無だけに頼らず、暑さ指数の確認と身近な人への声かけを続けたいところです。
よくある質問
熱中症警戒アラートは10月にも出ますか?
運用期間は10月までです。2025年の10月は5回発表され、すべて沖縄県でした。
アラートが出ていない日も熱中症に注意が必要ですか?
必要です。9月にも熱中症による救急搬送があり、暑さ指数の予測や実況はアラートの有無にかかわらず確認できます。