短編映画『悲しい音に触れる』がTOKYO青春映画祭で上映へ
短編映画『悲しい音に触れる』が、TOKYO青春映画祭2026の青春コンペティション部門(短編)にノミネートされ、映画祭で上映されます。失恋を引きずる高校生と、彼女への想いを口にしない友人の少年を描く作品で、主題歌を歌う中学生シンガーソングライター・Kanadéのミュージックビデオも10月に公開予定です。

失恋に沈む莉里と、隣にいる牧の夏
物語の中心となるのは、高校生の莉里。親友の沙織から、長田先輩と交際することになったと聞かされ、突然の失恋に打ちのめされます。夏の部活動にも出られずにいる莉里のもとへ訪れるのが、友人の牧です。彼は彼女を夏祭りへ連れ出そうとします。 道中、莉里は長田先輩のギターや声に触れると、胸に響く振動のように感じてしまうと牧に打ち明けます。相手をひどい人だと頭で理解しようとしても、気持ちが簡単には切り替わらない様子が描かれます。一方、恋をした経験がないと思っていた牧は、自分にも想いを寄せた相手がいると話しますが、莉里はその気持ちが自分に向けられていることに気づきません。夏祭りへ向かう二人の距離を通し、失った恋と秘めた想いがすれ違う一日を映します。
表情や沈黙で映し出す、思春期の揺れ
監督・脚本・編集を担当するのは鈴木冴。作品では、気持ちを説明する台詞だけに頼らず、登場人物の視線や沈黙、音、二人の間にある距離を使って感情を描きます。自分の失恋で頭がいっぱいの莉里は、すぐそばにある牧の想いを見落としてしまう。その無自覚さも含め、若い時期ならではの繊細さや、誰かを傷つけてしまう側面に目を向けています。 莉里を演じる蒼戸虹子は2009年生まれで、ハワイ出身。RADWIMPS「正解」のミュージックビデオや、CX「サバ缶、宇宙へ行く」、映画『白の花実』『脛擦りの森』などへの出演歴があります。鈴木監督は東京藝術大学大学院映像研究科の映画専攻監督領域を修了。修了制作『神様のいるところ』は第24回釜山国際映画祭のニューカレント部門に正式出品され、JAPAN CUTS 2020のNext Generation部門でも上映されました。また、『人知れず』は第17回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門に入選しています。
映画祭上映は10月4日、主題歌MVも公開予定
上映はTOKYO青春映画祭2026の青春コンペティション部門(短編)で行われます。日程は2026年10月4日(日)、Dブロックで、開場は10時15分、開演は10時30分。会場は原宿ベルエポックホールです。本作は日本の13分作品で、制作年は2025年。出演者には蒼戸虹子、星野翼、高橋真彩が名を連ねています。 主題歌を担当するKanadéは中学生のシンガーソングライターで、YouTubeやInstagram、TikTokでも発信しています。10月公開予定のミュージックビデオは、映画の映像をつなぎ、主題歌をフルで聴ける内容になるとのこと。作品のシーンと歌を通じて、言葉にできなかった気持ちや、気づかれないままの想いをスクリーンの外でも味わえる企画です。映画祭での上映とあわせ、KanadéのSNSで告知される映像の公開にも注目したいところです。
編集者コメント
失恋した莉里だけでなく、彼女のそばにいる牧にも焦点を当てることで、片想いのすれ違いが物語に奥行きを加えています。視線や音を通して思春期の感情を描くという演出が、13分の作品でどのように立ち上がるのか、映画祭で確かめたくなります。
よくある質問
『悲しい音に触れる』はいつ上映されますか?
TOKYO青春映画祭2026の青春コンペティション部門(短編)で上映されます。日程は2026年10月4日で、Dブロックは10時15分開場、10時30分開演です。
主題歌のミュージックビデオはいつ公開されますか?
Kanadéによるミュージックビデオは10月公開予定です。KanadéのSNSから発信される予定と案内されています。