岡山市の空き家対策にAI相続システム、サムポローニアが実証へ

ミトラグループの子会社サムポローニアが、岡山市の官民連携による課題解決事業で協働パートナーに選ばれました。相続人を特定するシステムを用い、空き家対策に関わる戸籍調査や書類作成の負担を減らせるか検証します。

岡山市の空き家対策にAI相続システム、サムポローニアが実証へ

戸籍の確認から相続関係図の作成まで支援

今回の取り組みでは、岡山市建築指導課空家対策推進室とサムポローニアが連携し、「AI相続ミツローくん」を活用した実証を進めます。システムはAI-OCRで戸籍の情報を読み取り、内容を解析したうえで、相続関係説明図の作成や法定相続人・相続持分の判断を支援するものです。文字をデータに変換するだけでなく、相続関係を整理して調査に利用しやすくする点が特徴とされています。 空き家の所有者が亡くなっている場合、自治体は戸籍を調べて相続人を確認する必要があります。岡山市では、職員が戸籍を読み解き、ExcelやWordで関係図を作る作業に時間がかかっているとのこと。調査と作図を支援することで、職員が所有者などへの連絡や、空き家の管理・活用に向けた支援に注力できる状態を目指します。

作成結果や所要時間を確認し、現場での運用も検討

実証では、システムが出力した相続関係説明図と職員作成の図を照らし合わせ、一致の状況を確認します。あわせて、図を作成するのに必要な時間がどう変化するかも調べ、岡山市の業務で役立つかを検証する計画です。担当職員との意見交換を通じ、実際の手順に沿った使い方や、運用時に考慮すべき点も整理します。 対象とする範囲や検証の進め方、運用条件は岡山市と相談して決める予定です。個人情報の保護と情報セキュリティに配慮しながら、市の方針に沿って取り組みます。相続関連サービスを手がけるミトラ相続支援もサムポローニアと協力し、サービスの活用方法の検討や運用面を支援する予定です。

結果は2027年2月をめどに取りまとめ予定

サムポローニアは、これまでも各地の自治体と実証や導入に向けた活動を進めてきました。発表によると、2026年5月7日には、福島県郡山市を含む全国12自治体で、2026年度の予算化と導入が決まったことを公表しています。岡山市での検証を通して、空き家対策の現場でシステムをどのように活用できるか、さらに確かめていくとしています。 岡山市との協議を重ね、実証の結果は2027年2月をめどにまとめる予定です。また、2027年3月には、取り組みや成果を共有する発表会が予定されています。検証で得た知見はサービスの改善や自治体への展開に生かす方針で、相続人調査の負担を軽くし、地域課題への対応と行政運営の持続性につなげることを目指します。

編集者コメント

戸籍の読み解きから関係図の作成までを一連の業務として支援し、作成時間や結果の一致度を確かめる点が今回の実証の要所です。現場の職員との対話も重ねる予定であり、検証結果が自治体業務での具体的な活用方法にどう結びつくか注目されます。

よくある質問

岡山市での実証では何を調べますか?

システム作成の相続関係説明図と職員作成の図の一致状況や、作成にかかる時間の変化を確認します。担当職員との対話を通じて、実務に沿った利用方法や運用上の課題も整理する予定です。

実証結果はいつまとまる予定ですか?

岡山市との協議・検証を経て、2027年2月を目途に結果を取りまとめる予定です。2027年3月には、取り組みや成果を共有する発表会も予定されています。