エス・エム・エスが東京都の障害者雇用表彰を受賞

株式会社エス・エム・エスが、東京都の「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を受賞しました。障害のある社員が幅広い社内業務を担い、キャリア形成や職場への定着を支える取り組みが評価されたとしています。

エス・エム・エスが東京都の障害者雇用表彰を受賞

多様な社内業務と、障害のある社員が担うリーダー職

受賞理由となったのは、同社の障害者雇用組織「シェアードサービスグループ」で進めている取り組みです。人事や経理、営業事務のほか、パソコンやタブレットの設定作業など、社内の各部門から依頼された400種類を超える業務を、機能ごとのチームで担当しています。業務の一部は外部委託から社内で担う形へ切り替えられており、グループ全体の生産性向上にもつながっているとのことです。また、メンバーをまとめるリーダーのうち半数は、障害のある社員が務めています。

異動や正社員登用を通じてキャリアの幅を広げる

同グループでは、社内の別部門へ移る道筋を設けるなど、社員が次の役割に挑戦できる環境づくりも行っています。最大3カ月のトライアル勤務を経て事業部に異動し、専門的な担当として働く社員もいるそうです。入社から1年以上経過した社員の正社員登用率は8割を超えています。さらに、2021年度および2022年度に入社した社員について、入社から3年後の定着率は85.0%と公表されています。安定して働き続けることと、本人の希望や能力に応じたキャリア形成の両方を後押しする姿勢が、今回の評価につながったとみられます。

組織規模を拡大し、知見を「かべなし」で社外へ

エス・エム・エスは2018年に社内業務を受託する障害者雇用組織を設け、2020年から雇用の内製化に本格的に取り組んできました。現在のシェアードサービスグループは約90人で、メンバーのうち精神障害または発達障害のある人が9割を占めます。同社は今後、一人ひとりに合わせた配慮と業務品質の維持を両立させながら、2030年に向けて約200人の組織を目指す方針です。社内で蓄積した雇用や定着支援の知見は、法人向け障害者雇用支援サービス「かべなし」を通じて他社にも提供し、企業ごとの課題の把握から実行まで支援するとしています。

東京都が優れた障害者雇用の取り組みを表彰

「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」は、障害のある人が職場で活躍できる環境づくりを目的に、東京都が特色ある取り組みを行う企業を選ぶ制度です。対象となるのは、障害者の法定雇用率を達成している都内企業のうち、能力開発や処遇の改善などに力を入れる企業。2026年度は3社が選ばれ、制度としては10回目の実施となりました。エス・エム・エスは、雇用人数の確保にとどまらず、社員が能力を伸ばしながら働き続けられる環境づくりを進める考えを示しています。

編集者コメント

400種類を超える業務を担う仕組みだけでなく、リーダー職や他部門への異動など、役割の選択肢を広げている点が印象的です。社内で得た知見を「かべなし」を通じて他社の支援にも生かす方針が、今後どのように広がるか注目されます。

よくある質問

エス・エム・エスはどのような理由で受賞しましたか?

障害のある社員が400種類を超える社内業務を担うことや、キャリア形成の支援、定着に向けた取り組みが評価されました。

シェアードサービスグループの規模はどのくらいですか?

現在は約90人で構成されています。同社は2030年に向けて、約200人規模への拡大を目指しています。