落石対策に新製品「ネオロックネット」用地と施工の課題に挑む
株式会社プロテックエンジニアリングが、新たな落石防護網「ネオロックネット」の販売を開始しました。杭基礎による自立型支柱と作業用足場を取り入れ、用地取得の負担軽減や施工時の安全性向上を目指す製品です。

山側の支持部材を省き、用地取得の負担を抑制
ネオロックネットは、落石の恐れがある斜面を金網とワイヤロープで覆い、石を斜面の下部へ導く防護設備です。周辺環境への配慮と、設置作業の安全性を両立することを狙っています。 従来のポケット式落石防護網では、支柱を支えるアンカーや控えロープなどを山側に設ける必要がありました。そのため、現場によっては用地の買い取りや樹木の伐採が広い範囲に及ぶことが課題となっていました。新製品では杭基礎を用いた自立型の支柱を採用し、山側のアンカーや控えロープを使わない構造にしています。支柱より山側で必要となる用地を抑えられるため、取得にかかる費用の削減が期待されています。
支柱に足場を設けて、高所作業を支援
斜面上で金網を取り付ける作業は、足元が不安定な環境で行われることがあり、施工時の安全確保が課題の一つでした。ネオロックネットでは、金網の設置に使う単管足場を支柱に取り付けられます。 足場を支柱の山側に設置することで、高所での作業における安全性と作業のしやすさを高めることを目指します。施工の質を安定させることにもつながると同社は説明しています。用地に制約がある場所や、施工安全への配慮が求められる現場での活用を見込んでおり、従来型の防護網が抱えていた課題への対応を図ります。
落石対策のラインアップを拡充、年間売上目標も設定
同社はネオロックネットを落石対策市場に投入し、主力製品の一つとして年間3億~5億円の売上を目指すとしています。製品群に加えることで、現場ごとの条件に合わせた提案を可能にする考えです。 プロテックエンジニアリングは、落石のほか、崩壊土砂や雪崩、土石流への対策製品も開発してきました。全国での販売実績は3,500箇所以上としています。今後も既存製品の課題に対応する開発を進め、自然災害への備えを強化する方針です。
編集者コメント
用地の確保と斜面上での施工という、落石対策の現場に関わる二つの課題に、支柱構造と足場の工夫で対応する製品です。現場条件に応じた提案の幅を広げる取り組みとして、今後の採用が注目されます。
よくある質問
ネオロックネットはどのような製品ですか?
金網とワイヤロープで斜面を覆い、落石を斜面下部へ誘導する防護網です。プロテックエンジニアリングが開発し、販売を始めました。
従来の落石防護網と比べた特徴は何ですか?
杭基礎による自立型支柱を採用し、山側のアンカーや控えロープを不要としています。また、支柱に金網設置用の単管足場を設けることができます。