NTTドコモビジネス、共通DBをOracleのクラウド基盤へ移行

NTTドコモビジネスは、社内12システムが使うデータベース基盤を「Oracle Autonomous AI Database」へ移行し、本番環境での稼働を開始しました。ライセンス費用の削減に加え、保守作業の自動化や災害対策の強化を実現しています。

NTTドコモビジネス、共通DBをOracleのクラウド基盤へ移行

12システムを支える共通基盤をクラウド化

ネットワーク管理やセキュリティ対策、サービス運用など、NTTドコモビジネスの12の社内システムは、共通のデータベース基盤を利用しています。従来はオンプレミスの「Oracle Exadata」で運用されていましたが、データセンターの見直しを機に移行先を検討。性能とセキュリティを保ちつつ、費用や日々の管理作業を抑えられる環境を目指しました。採用されたのは、Oracle Cloud Infrastructure上で提供される「Oracle Autonomous AI Database」です。

ライセンス費用を最大51%削減

選定時には、利用量に応じてリソースを柔軟に扱える料金体系と、データベース管理作業を自動化できる点が評価されました。事前の検証では、従来環境に近い処理性能を確認。閉域ネットワークを使った接続方法も、セキュリティ要件に合致したとしています。約400台のサーバーが接続する数十TB規模のデータベースを移した結果、データベース・ライセンス費用はオンプレミスとの比較で43%減少しました。移行中にオンプレミスとクラウドを併用していた環境と比べた場合は、最大51%の削減になったとのことです。

自動化で保守を軽くし、災害対策も強化

自動バックアップやパッチ適用、メンテナンスの機能を活用し、脆弱性への対応にかかる作業を大きく減らしています。国内の2リージョンを用いた災害対策構成も取り入れ、事業継続性とシステムの回復力を高めました。NTTドコモビジネスは、こうした仕組みによって担当者がデータ活用やサービス改善などに時間を割ける環境を整備。今後は、定型的な保守を担うだけでなく、データやAIなどを活用して事業部門の判断を支援する役割への発展を目指します。

編集者コメント

コスト削減だけでなく、保守の自動化によって担当者の役割を広げようとしている点が注目されます。移行規模や性能検証、国内2リージョンの活用など、基盤刷新の具体像も示された事例です。

よくある質問

移行によってデータベース費用はどの程度削減されましたか?

オンプレミス環境との比較では、データベース・ライセンス費用を43%削減しました。移行中のハイブリッド環境との比較では、最大51%の削減と発表されています。

移行後にどのような運用上の効果がありましたか?

バックアップやパッチ適用、メンテナンスの自動化により、日常の保守や脆弱性対応にかかる作業を軽減しています。また、国内2リージョンを利用した災害対策構成も採用しました。