OrcaRouterでTencentの「Hy4 preview」が無料利用可能に

FlashLabsは、AI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」でTencentの新モデル「Hy4 preview」の提供を開始しました。無料枠にも加わり、クレジットを購入せずに試せます。

OrcaRouterでTencentの「Hy4 preview」が無料利用可能に

大規模MoEモデル、無料枠にも追加

Hy4 previewは、総パラメータ数が770Bで、処理時には1トークンあたり49Bを使うMoE方式のモデルです。コンテキストは約100万トークン、出力は最大6万4000トークンに対応。テキスト専用のため、画像を入力しての利用はできません。OrcaRouterでは、有料での利用に加えて「Hy4 preview (Free)」の枠も用意され、クレジット購入なしで利用を始められます。 モデルには78層があり、ルーティングされる専門家256と共有専門家1で構成されています。必要な専門家を選んで使う設計により、モデル全体の規模に対して推論時に動かす部分を絞っています。対応するのはチャット補完とResponses APIで、OrcaRouterのAPIを通じて利用できます。

推論の深さを選択、ツール連携にも対応

推論の強さはhigh、low、noneの3種類から選べ、初期設定はhighです。数学やコーディングなど、段階を踏んだ処理が必要な場面ではhighを選び、応答の速さを重視するならlowまたはnoneを使うといった調整ができます。ネイティブのツール呼び出しと構造化出力にも対応し、コーディングエージェントや複雑なツール操作などを想定しています。 投機的デコーディングに使うMTP層も組み込まれており、生成の高速化に対応。想定用途にはソフトウェア開発、オフィス業務やデータ分析のほか、ゲームの試作、科学研究が挙げられています。開発元は、プレビュー段階での課題として、推論に時間をかけすぎたり、自身の作業を必要以上に確認したりする傾向を示しています。

料金と評価は開発元の情報を確認

有料枠の料金は、入力が100万トークンあたり0.834米ドル、出力が同2.501米ドル、キャッシュ読み出しが同0.042米ドルです。いずれも2026年9月29日時点の税別価格で、為替や料金改定によって変わる場合があります。無料枠と有料枠で利用条件が異なるため、利用前にモデルページで最新情報を確認しておきたいところです。 Tencentは、専門家163名とエンジニアリング課題203件を用いた社内のブラインド評価を実施し、Hy4 previewの平均点を2.99と公表しています。比較対象として示されたGLM 5.3は2.92、Kimi K3は2.94でした。この結果は開発元による評価で、FlashLabsが同じ条件で検証したものではありません。OrcaRouterはOpenAI互換APIを備え、複数のモデルに同じ形式でアクセスできるサービスです。

編集者コメント

無料枠で試せる点に加え、推論の深さを選択できるのは、用途に応じて使い方を考えたい人にとって注目ポイントです。プレビュー版として開発元が挙げる課題や、テキスト専用である点も確認したうえで試すのがよさそうです。

よくある質問

Hy4 previewは無料で使えますか?

OrcaRouterでは「Hy4 preview (Free)」として無料枠が提供されています。クレジットを購入せずに利用できます。

Hy4 previewは画像を入力できますか?

Hy4 previewはテキスト専用モデルで、画像入力には対応していません。

有料枠の料金はいくらですか?

2026年9月29日時点の税別料金は、入力100万トークンあたり0.834米ドル、出力は2.501米ドル、キャッシュ読み出しは0.042米ドルです。為替や改定で変更される場合があります。