外壁塗装をAIに相談、金額は最多回答でも不満の声が最多に
外壁や屋根の塗装を検討する際、生成AIは費用の目安を調べる手段として多く利用されているようです。一方、住宅オーナー108名への調査では、回答を得られた人が多い金額の情報が、最も物足りない項目にも挙がりました。

AIに尋ねた人が多く、回答も得られた金額情報
株式会社Re:Factが運営するヌリカエ総研は、塗装を検討する際にChatGPTやGeminiなどを使った全国の住宅オーナー108名を調査しました。聞き取りの対象は、費用、施工会社への信頼、工事や手続きに関する12項目です。金額に関する質問のうち、自宅の広さや状態を踏まえた費用については、回答を得た割合が91.8%と最も高くなりました。さらに、調査対象者の中でこの費用情報をAIに尋ねていない人は10名で、12項目の中では最も少なかったといいます。塗装費用は、生成AIを利用する人の関心を集めたテーマだったことがうかがえます。
「情報があった」と「十分だった」は別の結果に
ところが、AIの回答に物足りなさを感じた項目でも、自宅に合わせた金額が最多となり、108名中26名、割合では24.1%でした。次点は見積もりの項目ごとの金額が妥当か判断するための情報で、21名、19.4%。この2項目を合わせると43.5%に達します。金額の説明を受け取れても、家ごとの事情に合う内容とは限らないという、回答の有無と満足度の違いが表れています。なお、自宅に合った費用を物足りないとした26名のうち23名は、同じ項目についてAIの回答が役立ったとも答えました。役立つ部分を認めながら、さらに具体性を求めていた人が多かったようです。
自由回答では個別の情報を求める声
自由記述では、住宅の広さが分からないことや、具体的な総額と内訳を知りたいこと、自分の住まいに合った説明が欲しいことなどが挙げられました。調査を行ったヌリカエ総研は、AIの回答が誤りだったかどうかを検証したものではなく、利用者が回答をどう受け止めたかを尋ねた調査だと説明しています。また、AIに質問した項目で、必要な情報が回答に含まれなかった割合は8.2~15.2%でした。最多は保証や施工後の対応に関する項目で15.2%、最少は自宅に合わせた費用で8.2%となり、各項目でおよそ9割が何らかの情報を得ています。情報が出てくることと、個々の住宅の判断に使える詳しさがあることは、別々に考える必要がありそうです。
調査の対象と利用者向けの案内
今回の調査はインターネットで実施され、塗装を検討する際に生成AIを使った住宅オーナー108名の回答を集計しています。2026年7月と9月の2回に分けて行われ、両方に回答した人が対象です。各回答は本人の記憶と認識をもとにしており、AIが出した内容の正確性を確認したものではありません。ヌリカエは、審査を通過した施工会社の掲載や工事後の口コミ公開、専門アドバイザーへの相談対応を案内しています。調査元は、AIで費用の目安を把握した後、実際に住宅を確認して作成された見積もりを比べることを勧めています。
編集者コメント
生成AIが費用の質問に答えても、個々の住宅に合う金額の判断には物足りなさが残るという結果は、回答の数だけでは測れない利用者の期待を示しています。調査はAIの正誤を判定したものではないため、結果を読む際にはその点も踏まえたいところです。
よくある質問
調査では、AIから金額情報を得た人はどのくらいでしたか?
自宅の広さや状態に応じた費用の情報について、AIから回答を得た割合は91.8%でした。12項目の中で最も高い割合です。
AIの回答で最も物足りないとされた情報は何ですか?
自宅の広さや状態に合う具体的な費用で、108名中26名、24.1%が選びました。次いで、見積もりの内訳を判断する情報が19.4%でした。
調査ではAIの回答が正しいか検証していますか?
いいえ。回答内容の正確性を確認した調査ではなく、利用者自身の記憶や認識に基づき、情報の有無や受け止め方を尋ねています。