呉越国の仏教と杭州の美に迫る大和文華館の特別展

2026-10-11 12:05:18 イベント

豊かな自然と海上交易で栄えた杭州を都とした、10世紀の呉越国。その仏教文化が日本を含む各地へ伝わった過程をたどる特別展が、大和文華館で2026年10月24日から12月6日まで開催されます。

呉越国の仏教と杭州の美に迫る大和文華館の特別展

海の往来が育てた国際都市・杭州

江南に位置する杭州は、農産物に恵まれた土地であり、西湖をはじめとする景観でも人々を惹きつけてきました。海上交通の要所としても機能し、各地との交流を受け入れる港町として発展します。呉越国の初代国王・銭鏐は銭塘江の沿岸整備を進め、運河網の発達や海商の活動も、杭州が文化を結びつける都市となる背景を形づくりました。今回の展示では、そうした都市の姿にも目を向け、杭州の魅力がどのように語り継がれてきたかをたどります。

仏教が花開いた呉越国と塔の信仰

五代十国時代に杭州を中心として成立した呉越国では仏教が盛んになり、寺院や仏塔が数多く築かれました。第五代国王の銭弘俶が願いを込めた塔は、呉越国の旧領域以外では、日本で特に多く見つかっているといいます。展示では、こうした塔を手がかりに、呉越国の文化が海を渡って日本へ伝わった経緯と、受け入れられた信仰のあり方を考えます。中国で進む近年の発掘調査からは、当時の仏教が北宋時代以降も民間に根付いていたことが明らかになってきました。

日本や高麗、大理国へ広がる文化の流れ

本展が扱うのは、呉越国の仏教文化だけではありません。杭州を起点とする文化の広がりを見渡しながら、平安時代の日本や高麗、大理国などとのつながりにも焦点を当てます。信仰や美術が国境を越えて交差する様子を通じて、杭州が国際的な文化都市として果たした役割を考察。豊かな土地や名勝として憧れられた杭州のイメージと、海上交通によって人や文化が行き交った歴史の双方から、呉越国と日本の関係を見直す機会となりそうです。会期は2026年10月24日から12月6日までで、会場は大和文華館です。

編集者コメント

仏教美術を手がかりに、杭州の都市としての発展や周辺地域との交流まで見渡せるのが本展の見どころです。呉越国の文化が日本でどのように受け継がれたのか、展示を通して考えてみたくなります。

よくある質問

特別展の開催期間はいつですか?

2026年10月24日から12月6日までです。会場は大和文華館です。

展示ではどのような内容を扱いますか?

呉越国の仏教文化や杭州の国際都市としての役割を取り上げます。平安時代の日本、高麗、大理国などとの文化のつながりにも焦点を当てます。