増岡太郎が5年かけて挑む小杉武久『革命のための音楽』
クレドソルプロジェクト合同会社は、増岡太郎による小杉武久の作品『革命のための音楽』の演奏映像を、2026年9月16日にYouTubeで公開します。2021年に始まり、5年後に完了した演奏の記録を通して、「演奏すること」の意味を問いかける試みです。

音符ではなく、極端な指示が記された作品
『革命のための音楽(Music for Revolution)』は、小杉武久が1964年に発表した作品です。一般的な楽譜のように旋律や音符を並べるのではなく、テキストによる非常に厳しい指示で構成されており、演奏が難しい作品として知られてきました。小杉は日本の前衛音楽を代表する作曲家・演奏家の一人で、1960年代にはフルクサスの活動にも加わっています。音を鳴らすことだけでなく、行為や時間、空間を作品として捉える小杉の姿勢を示す一作でもあります。
指示はそのままに、5年をかけて演奏
演奏を担当したのは、作曲家・チェンバロ奏者の増岡太郎です。作品に書かれた指示を変えず、「演奏不可能」とされてきた点を乗り越える課題として捉え直し、独自の解釈で取り組みました。演奏開始は2021年9月9日、完了は2026年9月9日。今回の映像では、この期間にわたる演奏の記録を視聴できます。発表元によれば、広く流通している資料のなかでは、これまで実演の記録を確認できていないとのことです。
公開映像をきっかけに考える「演奏」と現代音楽
増岡は、今回の試みを通じて、現代音楽や演奏行為そのものについて考える機会になればとコメントしています。コンセプトを重視する現代音楽が大衆音楽から離れているように感じることがあるとし、メロディやハーモニーが改めて見直される可能性にも触れました。増岡は「作曲家綺羅空心斎」の名義でも作曲・音楽活動を行い、クレドソルプロジェクト合同会社の代表として、演奏家の支援や演奏会の主催にも携わっています。映像はYouTubeチャンネル「作曲家-綺羅-T.Masuoka ch」で、2026年9月16日に公開予定です。
編集者コメント
演奏の難しさそのものを作品との向き合い方として捉え、5年にわたる記録を公開する点が興味深いところです。映像を見れば、増岡がどのような解釈で小杉のテキストに応えたのかを確かめられそうです。
よくある質問
演奏映像はいつ、どこで公開されますか?
2026年9月16日にYouTubeで公開予定です。公開先は「作曲家-綺羅-T.Masuoka ch」です。
演奏にはどれくらいの期間がかかりましたか?
増岡太郎は2021年9月9日に演奏を始め、2026年9月9日に完了しました。公開映像は、その5年間の演奏を記録したものです。