Spelldataが仙台に計測拠点、東北の通信品質を24時間監視
株式会社Spelldataは2026年7月22日、宮城県仙台市に仙台計測センターを設け、東北地方からのインターネット通信の計測を始めました。光回線や5G回線を使い、Webサイトやアプリ、APIの通信品質を継続的に調べ、障害の予兆や発生を把握する体制を整えます。

東北の回線からサービスの状態をチェック
新拠点ではNTTとKDDIの光回線に加え、4キャリアの5G回線を利用します。企業はWebサイトやアプリケーション、APIへの通信について、東北地方からの到達状況や速度を確認できます。計測の間隔は利用者の設定に応じて最短1分まで調整可能で、同社によると統計分析では15分ごとの計測でも十分な精度が得られているとのことです。障害が起きた際、利用者のSNS投稿で状況を知るのではなく、自社で異常をつかむことを目指します。地方からのアクセス状況を継続して把握することで、ECサイトの表示や自治体のデジタルサービスなど、地域の回線品質が影響するサービスの確認にも活用できます。
全国7都市の計測網に仙台が加わる
仙台センターの開設により、Spelldataの計測拠点は札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、福岡の7都市となりました。仙台は東北の通信が集まる地域の要所で、国内のインターネット交換事業者も拠点網を展開しています。同社は、東京など首都圏を通らない経路を含めて東北から通信を調べられることを、事業継続の面でも意義があるとしています。首都圏にインフラが集まる状況は大規模災害時の課題として指摘されており、地域ごとの通信状況を知る手段の拡充につながります。これまで主要都市圏に偏りがちだった計測地点に東北の定点が加わることで、地域特有の遅延や接続上の問題を捉えやすくする狙いです。
Web表示だけでなく通信経路も分析
計測対象はWebページの表示速度に限らず、スマートフォンアプリのAPI通信やDNS、BGP経路、Tracerouteによる経路追跡にも及びます。結果として遅い、または接続できないと分かるだけでなく、原因が自社サーバー、DNS、あるいは通信経路のどこにあるのかを調べられる仕組みです。仙台からの計測にも、この複数階層の分析が適用されます。同社は過去に、大手グローバルクラウドサービスの障害に関連した通信異常を、公式発表より約30分早く計測データで捉えた事例を紹介しています。今後は広島市、松江市、那覇市へのセンター開設を予定し、四国についても検討を進める方針です。

編集者コメント
地域によって異なる通信状況を、実際の光回線や携帯回線を通じて継続的に確認できる点が注目されます。仙台を含む7都市の計測網が、企業の障害把握やサービス品質の改善にどう生かされるか、今後の展開にも関心が集まりそうです。
よくある質問
仙台計測センターでは何を計測しますか?
WebページやアプリのAPI通信、DNS、BGP経路などを計測します。NTT・KDDIの光回線と4キャリアの5G回線を利用します。
計測拠点は全国にいくつありますか?
仙台の開設により、札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、福岡の7都市体制です。今後は広島市、松江市、那覇市への設置を予定しています。