薬局の現場から地域医療の次の一手へ 総合メディカルグループが学術大会を開催
総合メディカルグループは9月13日、東京サンケイビル 大手町サンケイプラザで「ファーマシーフォーラム2026」を実施しました。全国の薬局で取り組まれている医療DXや地域活動、薬学的ケアの成果が紹介され、本部と現場による意見交換も行われました。

現場の一歩を地域の変化につなげる
毎年開かれている社内学術大会は、今回で28回目。薬剤師と薬局事務スタッフが、患者や地域の健康を支えるために現場で重ねてきた経験や成果を持ち寄り、知見を共有する機会となりました。掲げられたテーマは「JUMP IN! ~『私』が動く、明日が動く~」。業界や技術を取り巻く状況が変わるなか、まず自分にできることを考えて動く姿勢を大切にし、その行動が同僚や薬局、地域へと広がることを目指しています。
AI活用や地域連携、薬学的ケアの事例を発表
発表は医療DX、健康サポート・地域貢献、薬学的ケア・療養支援の各分野で行われました。医療DXでは、Geminiなどの生成AIを活用したトレーシングレポート作成機能の開発や、LINEを使うPocket Musubiでの服薬フォローと残薬調整の検証を紹介。マイナンバーカードによるオンライン資格確認で得られる情報を、薬物治療の適正化や副作用回避に役立てた調査も報告されました。地域活動では、地域包括支援センターと行う健康相談会や、循環器病に関する啓発のほか、熊本南地区の薬局10店舗で行政と連携し、認知症の人を支えるチームづくりを進めた事例が取り上げられました。薬学的ケアでは、糖尿病性ケトアシドーシスのリスク周知や、特定の鎮痛薬を使う患者への応対方法の整備、高齢者施設での処方提案などを共有。在宅での服薬支援ロボットの活用、小児の在宅医療、アトピー性皮膚炎患者への支援にも触れられています。
本部と薬局が将来のサービスを議論
後半には、ヘルスケア事業と医業支援事業を担う本部の4部署と薬局が参加し、地域に寄り添うヘルスケアサービスのこれからを話し合いました。本部から成長戦略や変革について説明し、薬局が提供できる価値をどう広げるかを提示。現場の薬剤師との対話では、実際の課題やアイデアを交わし、グループが目指す方向性を共有しました。薬局事業本部長の林田壮一郎氏は、発表内容を全国に広げ、地域医療の発展につなげる考えを示しています。また、大会運営を主導した横手祐哉氏は、現場の社員の思いが集まった場になったと振り返り、医療DXや地域密着の成果をグループ内へ広げる意向を語りました。


編集者コメント
生成AIの活用から地域の認知症支援まで、薬局での課題に向き合う多様な実践が並んだフォーラムです。現場の取り組みを共有するだけでなく、本部との対話を通じて次のサービスを考える構成にも注目できます。
よくある質問
ファーマシーフォーラム2026では何が紹介されましたか?
医療DX、健康サポート・地域貢献、薬学的ケア・療養支援の事例が紹介されました。生成AIを使ったトレーシングレポート作成機能の開発や、地域での認知症支援などが取り上げられています。
フォーラムでは本部と薬局が何を話し合いましたか?
地域に寄り添うヘルスケアサービスのこれからを話し合いました。本部の成長戦略や変革について説明し、薬局が提供できる価値や現場の課題、アイデアを共有しました。